2008年 04月 26日
ファミリー Famiglia |
この写真は昨年のゴールデンウィークに家族が東京に遊びに来たときのもの。
右から、父、継母、私、妹。4人で人力車に乗って浅草の町を駆けました!
父は本当にフットワークの軽い人で、休みの日にもあまり家にいません。
昔も今もそうですが、日帰り・1泊などの少旅行にも家族を良く連れて行きます。
(でも海外はだめな人。飛行機に3時間以上は乗りたくないんですって!笑)
最近は東京と福岡と離れているので、私にとっては久々の家族旅行。
特に父と旅行をするなんてホントに久々だったので嬉しかったし、楽しかった!!
そんな父が、今少し身体の調子が悪いのです。
ちょうど私がイタリアに行っている最中、脳に出血があり病院に入院しました。
幸い(奇跡的に近いらしいのですが・・)、
父が自分でなんだかいつもと違うことに気が付き母に付き添ってもらい病院にいったところ、
かなり軽い症状での早期発見だったというのです。
私がそのことを知ったのは、イタリアから帰国したばかりの成田空港。
このときばかりは、今までの人生の中で感じたことのない恐怖を感じました。
父の声を電話越しに聞いた瞬間、心配と安堵がいっぺんに綯交ぜになり動揺していた私。
父のほうが落ち着いていて、「病院にいても退屈でしょうがない」と。
1週間ほどの病院生活と検査のみで帰宅した父ですが、2ヶ月は安静が必要のこと。
当然ですよね、だって脳なんですもの。
父にすると、仕事上のことで思い出せないことがあったり、書類をどこに置いてしまったか忘れていたり・・・、とかなり混乱してあせっているようです。電話の声も沈みがちで・・・。
そんな父を思うと胸が苦しくなります。なにかできることはないのだろうか。
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私は最近、ワイン販売の営業活動の一環として某デパートの売り場に立つことがあります。
今日は、お客さまをご案内することで私までもが幸せな気持ちを頂きました。
ひとりは20代前半の男の子。売り場を何度も何度も回っているので何か探しているのかな?と思い声をかけたところ・・・、
イタリア料理店でアルバイトをしているがなかなか良いワインを飲む機会がなくて・・・。今日はアルバイト代で美味いワインを買って父と一緒に飲みたいんです。
もうひとりの方も男の子。2千円~3千円のワインを探していました。よくよく話を聞いてみると・・・、
初めて初任給が出たので母に送りものをしたいんです。でも他にもいろいろと考えていて、このお茶とお菓子とそしてワイン・・・。
選んでいただいたワインとすでに購入している贈り物、そしてこれから購入する焼き菓子がきれいに収まるサイズの箱を選び、彼はその箱に入るサイズの焼き菓子を探しに行きました。
家族を、親を、思う気持ちって世界中に共通するもの。
そういうことにワインが使われることもあるんだなぁ~と、改めて思いました。
チーズの仕事では、みんながおいしいと幸せな顔をすることに喜びを感じていました。
ワインの仕事でも、直接ではないけれども人々を結びつけて笑顔を作っているんだなぁと気が付きました。
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私の人生に大きな影響力を与えた父。
幼かった私たちの喜ぶ顔を見たさに、その当時では珍しいものを作っていたパン屋さんで、
カスタードと生クリームにフルーツまで入っていたジャンボシュークリームや
当時は何か知らなかったけど他では味わえないとっても美味しいパネトーネなどをいつも買ってきてくれていました。
西洋のパッケージデザインに惹かれて買ってもらっていたチョコレート。
どの会社を選ぶか相談した大学の頃、チーズの会社を勧めたのも父でした。
そんなことを考えると、
私がヨーロッパに興味を持ったのも、イタリアが大好きになったのも、今こうしてチーズやワインの仕事に携わって喜びを感じていることも、
父が私に与えてくれた喜びがベースになっているのかも・・・・。
はぁ~、
長~い日記になったけど、今日はそんなことを考える日となりました。
by latlante
| 2008-04-26 23:59
| 日々のこと