2010年 02月 11日
カナリア諸島のチーズ |
一昨日の夜、NHKでカナリア諸島の特集があり、興味津々で食い入るように観ていた私。
おもしろかった~♪
過疎化と後継者不足を悲しむ山羊飼いとチーズ作りを生業とするゴメラ島のベラさん。
ベラさんにはもうひとつ悲しむべきことがあります。それは山羊飼いの間で使われる「指笛」を使える人たちがいなくなっていることでした。「指笛」は険しい地形の中で生活する人々が、遠くにいる人と会話をするために生みだしたもので、この島々にもともと住んでいたグアンチェ族の伝統のコミュニケーション手段なのだそうです。
「その下にオレの山羊が何頭いるよ~?プィ~」
「いるよ~。もうすぐそっちに連れて行くよ~。ピィ~」
「了解、ありがと~。ピュ~」
「明日は聖人の日。一緒ににワインで一杯やらないか~。ピィィ~」
「いいよ~。午後待ってるよ。ピュィ~」
「そっちじゃなくて、うちに来ないか~。ピ~」
こんな会話が成立するんですよ!「指笛」で。スゴイ・・・。
ベラさんは山羊飼いなので、山羊を集める時も指笛をピィィ~♪♪
ベラさんが指笛を吹くと散らばって草を食んでる山羊たちが集まる集まる!
黒に白のぶちがユニークな山羊さんたち。
そんな山羊さんたちから頂くミルクで作られるチーズは、ちょうど広げた手のひらのひとまわりくらい大きなサイズで、小屋の中で山の木で燻され、黄色みがかった表皮のチーズでした。
山羊さんたちのミルクで料理をし、チーズを売ることで子供を育てたベラさん。
映像で観る生活の場所、放牧やチーズ作りの重労働を想像すると、それは大変な日々だっただろうということが理解できます。
それでも、こうして見せてくれるベラさんの生活を楽しむ姿勢や笑顔に、チーズを美味しいと思う私も心が癒される・・・そんな気がします。
カナリア諸島のチーズですが、私も随分前に特集して教室で紹介しました。
ちょうど、カナリア諸島のものを揃える事ができた時期であり、チーズの他にもゴメラ島(ベラさんの住む島ですね)の椰子の木の樹液を煮詰めたシロップという珍しいものも手に入りチーズに添えてみたり、デザートワインも賞味しました。
そして、カナリア諸島の山羊のチーズの美味しさにはみんなが感動したのを覚えています。
それまでの山羊チーズのイメージがまた新しく更新された日でもありました。
なんだか懐かしい・・・。いつかまたカナリア諸島のチーズや文化を楽しみたいな・・・。
まぁ、とりあえずは復習として、そのときの記録を。
『カナリア諸島のチーズたち』
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今日もひとりで菊の湯へ行ってみる。
数日前に歩いてみた疲れもとれたみたいだし歩けるなら歩いてみようと、雨が降っていたけれど決行。
菊の湯を出たら雨が雪に変っていて一面真っ白に。ふふふっ。雪の中をカサをさして歩くのは初めてだったのでなんだか楽しい気分。笑
足は少々疲れ、少々痛みもありますが調子がよければこのくらいのペースで慣らしていこうかなと思っています。
by latlante
| 2010-02-11 14:02
| チーズ&ワイン